メジャーリーグで活躍する選手たちの中でも、最も輝かしい栄誉のひとつであるMVP(最優秀選手賞)。この記事では、メジャーリーグMVP歴代の受賞者や最多受賞記録を徹底解説します。
MLBの歴史の中で、誰が最多のMVP受賞者として名を刻んだのか、また月間MVPや週間MVPの記録についても詳しくご紹介します。
さあ、歴代のMVP選手たちの輝かしい記録を一緒に見ていきましょう!
- メジャーリーグMVP歴代受賞者とその年ごとの受賞記録
- バリー・ボンズの最多MVP受賞記録とその詳細
- 月間MVP・週間MVPの歴代最多受賞者と記録
- イチローや大谷翔平など日本人選手のMVP受賞の偉業
- MVP選出方法や投票の流れ
メジャーリーグMVP歴代と最多受賞者
- MLB MVP歴代最多受賞は?
- バリー・ボンズのMVP受賞記録
- メジャーリーグで月間MVP最多受賞者は?
- メジャーリーグ週間MVP歴代最多受賞
- MLBでMVPを連続受賞した選手は?
- MVPを3回受賞した選手たち
MLB MVP歴代最多受賞は?
MLBにおいて、歴代で最も多くMVPを受賞したのはバリー・ボンズです。彼はキャリアの中で通算7回ものMVPを受賞し、他の選手を大きく引き離しています。この記録は、ボンズが数十年にわたって圧倒的なパフォーマンスを維持した証拠と言えるでしょう。
ボンズのMVP受賞回数は、以下のとおりです:
選手名 | MVP受賞回数 | 受賞年度 |
---|---|---|
バリー・ボンズ | 7回 | 1990, 1992, 1993, 2001-2004年 |
このようにボンズは、特に2001年から2004年にかけて4年連続でMVPを受賞するという偉業を達成しました。この連続受賞は他に例がなく、ボンズの圧倒的な存在感を示すものです。
バリー・ボンズのMVP受賞記録
バリー・ボンズは通算7回MVPを受賞しており、その詳細は次の通りです。まず彼は1990年にピッツバーグ・パイレーツで初のMVPを獲得しました。その後、1992年と1993年にもパイレーツで連続して受賞し、打撃成績と走力の両方で評価されました。
2001年から2004年にかけてはサンフランシスコ・ジャイアンツで4年連続MVPを受賞し、MLB史上でも例のない偉業を成し遂げています。この期間、ボンズはホームランの年間記録更新や高い出塁率など、並外れた成績を残しました。これらの記録により、ボンズは歴代最強の打者と評価されていますが、その後のパフォーマンス向上の要因については議論が続いている面もあります。
受賞年度 | チーム | 主な成績(例) |
---|---|---|
1990年 | ピッツバーグ・パイレーツ | 高打率、盗塁数 |
1992年 | ピッツバーグ・パイレーツ | 出塁率、打点 |
1993年 | ピッツバーグ・パイレーツ | ホームラン数 |
2001年~2004年 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | ホームラン、OPS |
メジャーリーグで月間MVP最多受賞者は?
メジャーリーグで月間MVPの最多受賞者もバリー・ボンズで、通算13回月間MVPに輝いています。月間MVPはその月で最も活躍した選手に贈られる賞であり、ボンズのパフォーマンスの安定性と長期にわたる活躍が評価されています。
ボンズがこの記録を保持していることからもわかるように、彼は長期間にわたり多くのシーズンでチームをけん引し、常にリーグトップクラスの成績を残し続けました。この月間MVP受賞記録も、ボンズの一貫したパフォーマンスを示す一例といえます。
メジャーリーグ週間MVP歴代最多受賞
MLBの週間MVPで歴代最多受賞記録を持つのは、ミゲル・カブレラとマニー・ラミレスで、それぞれ16回受賞しています。週間MVPは、毎週最も顕著な活躍をした選手が選ばれるため、他のMVP賞と比べて受賞回数が多くなる傾向にあります。
選手名 | 週間MVP受賞回数 |
---|---|
ミゲル・カブレラ | 16回 |
マニー・ラミレス | 16回 |
バリー・ボンズ | 15回 |
アルバート・プホルス | 14回 |
このような記録を持つ選手は、毎週のように活躍してチームを引っ張る存在であり、ファンにも強い印象を残しています。
MLBでMVPを連続受賞した選手は?
MLBで複数年連続でMVPを受賞することは非常に難しく、これまで数名の選手がその偉業を達成しています。バリー・ボンズは2001年から2004年までの4年連続でMVPを受賞し、歴代唯一の4年連続受賞者です。
その他にも、ミッキー・マントルやアルバート・プホルス、アレックス・ロドリゲスなど、2年連続でMVPを受賞した選手がいます。連続受賞は、特に安定した成績を維持することが求められるため、選手にとっても難易度が高い達成です。
MVPを3回受賞した選手たち
MLBでMVPを3回受賞している選手も複数存在し、歴史的な強打者が名を連ねています。代表的な選手には、ミッキー・マントル、マイク・トラウト、アルバート・プホルス、アレックス・ロドリゲスがいます。これらの選手は、いずれもリーグを代表するスター選手であり、MLBの歴史に大きな足跡を残している選手ばかりです。
選手名 | MVP受賞回数 |
---|---|
ミッキー・マントル | 3回 |
マイク・トラウト | 3回 |
アルバート・プホルス | 3回 |
アレックス・ロドリゲス | 3回 |
MVPを複数回受賞することは、実力と継続性を証明する一つの指標であり、選手としての名誉とも言えます。このような受賞者たちは、歴代のMLBの中でも特に輝かしい成績を残している選手たちです。
メジャーリーグMVP歴代の記録と日本人選手
- イチローのMVP受賞歴
- イチローが達成した快挙とは?
- 大谷翔平は何回MVPになった?
- 大谷翔平の満票MVP受賞の詳細
- MVPの選出方法と投票の流れ
- アメリカン・リーグMVP歴代(直近10年)
- ナショナル・リーグMVP歴代(直近10年)
イチローのMVP受賞歴
イチローは2001年、アメリカのメジャーリーグに移籍した初年度にして、日本人として初めてMVPを受賞しました。彼はシアトル・マリナーズで新人ながら素晴らしい成績を残し、アメリカン・リーグでその年のMVPに輝きました。この受賞は、日本人のみならず、アジア出身選手としても初の快挙であり、野球界に大きな影響を与えました。
さらに、イチローはこの年に新人王も同時に獲得し、「MVPと新人王の同時受賞」という珍しい成績を達成しています。この二つの賞を同時に受賞したのは、MLB史上でも数少ない特別な記録で、イチローの実力とインパクトが証明された瞬間です。
イチローが達成した快挙とは?
イチローが達成した最大の快挙は、メジャーリーグ1年目でMVPと新人王を同時に受賞したことです。2001年のシーズンで、イチローは打率3割5分、56盗塁、そして242安打という驚異的な成績を記録しました。この安打数はシーズン最多安打の記録に迫る数字であり、シーズンを通して圧倒的な存在感を見せました。
また、イチローはその年、首位打者、最多盗塁、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞を獲得しており、総合的な選手としての優れた能力が評価されました。新人でありながらオールスター最多得票も獲得しており、イチローがアメリカ野球界で瞬く間にスターになったことがわかります。
項目 | 記録 |
---|---|
打率 | 3割5分 |
盗塁 | 56盗塁 |
シーズン安打数 | 242安打 |
その他の受賞 | 新人王、首位打者、最多盗塁、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞 |
大谷翔平は何回MVPになった?
大谷翔平はこれまでにメジャーリーグで2回MVPを受賞しています。初受賞は2021年で、この年には投打の二刀流として大活躍し、アメリカン・リーグで満票でのMVP受賞という偉業を成し遂げました。そして2023年にも再びMVPを獲得しており、MLB史上初となる「満票での複数回MVP受賞者」として記録に残っています。
この二刀流での成績は、現代の野球ではほとんど例がないため、大谷の活躍は全世界で注目され、野球の概念を大きく変えるものとなっています。
大谷翔平の満票MVP受賞の詳細
大谷翔平のMVP受賞において特筆すべきは、彼が2回の受賞ともに「満票」で選ばれている点です。これはMLBの歴史でも極めて稀で、全ての投票者が1位に大谷を選んだことを意味します。特に2021年のMVP受賞時は、打者として46本のホームラン、100打点以上を記録し、投手としても9勝を上げるなど、誰もが納得する成績でした。
また、2023年の受賞でも大谷は圧倒的な成績を残しており、44本のホームランと10勝を達成するなど、二刀流での活躍が評価されています。二刀流でこれほどの成績を残し続けることは、選手としての高い身体能力と戦略的なプレーが必要であり、大谷の卓越したパフォーマンスが裏付けられています。
年度 | 打者成績(例) | 投手成績(例) |
---|---|---|
2021年 | 46本塁打、100打点以上 | 9勝、防御率3.18 |
2023年 | 44本塁打 | 10勝 |
満票でのMVP受賞は大谷翔平の圧倒的な存在感を示すものであり、彼のプレースタイルがMLBに与えた影響の大きさを物語っています。
MVPの選出方法と投票の流れ
メジャーリーグのMVP(最優秀選手賞)は、アメリカン・リーグ(AL)とナショナル・リーグ(NL)の各リーグから1名ずつ選出され、Baseball Writers’ Association of America(BBWAA)の投票によって決まります。この投票には、全米の各都市にいる記者が参加し、シーズンを通して最も活躍した選手に投票を行います。
投票の流れは以下の通りです:
- 投票者と票数:各リーグの本拠地都市ごとに2名ずつ、両リーグで合計60名の記者が投票を行います。
- 順位と点数の割り当て:記者はそれぞれ10人の選手に順位をつけて投票し、順位に応じた点数が割り当てられます。1位に選ばれると14点、2位は9点、3位は8点と減少していき、10位までに1点がつけられます。
- 結果の発表時期:投票はシーズン終了後に締め切られ、その後、ワールドシリーズ終了後の11月中旬に発表されるのが通例です。
この投票制度により、選手の成績だけでなく、チームに与える影響力やその年の特筆すべきパフォーマンスが多角的に評価されます。
アメリカン・リーグMVP歴代(直近10年)
直近10年間(2013年~2022年)のアメリカン・リーグMVP受賞者の一覧です。アメリカン・リーグでは、マイク・トラウトや大谷翔平といったスター選手が頻繁に受賞しており、圧倒的なパフォーマンスでファンの注目を集めています。
年度 | 受賞者 | 所属チーム | 主な成績(例) |
---|---|---|---|
2022 | アーロン・ジャッジ | ニューヨーク・ヤンキース | 62本塁打、打率.311 |
2021 | 大谷翔平 | ロサンゼルス・エンゼルス | 46本塁打、9勝、防御率3.18 |
2020 | ホセ・アブレイユ | シカゴ・ホワイトソックス | 打率.317、60打点 |
2019 | マイク・トラウト | ロサンゼルス・エンゼルス | 45本塁打、104打点 |
2018 | ムーキー・ベッツ | ボストン・レッドソックス | 打率.346、32本塁打 |
2017 | ホセ・アルトゥーベ | ヒューストン・アストロズ | 打率.346、24本塁打 |
2016 | マイク・トラウト | ロサンゼルス・エンゼルス | 打率.315、100得点 |
2015 | ジョシュ・ドナルドソン | トロント・ブルージェイズ | 打率.297、41本塁打 |
2014 | マイク・トラウト | ロサンゼルス・エンゼルス | 打率.287、111打点 |
2013 | ミゲル・カブレラ | デトロイト・タイガース | 打率.348、44本塁打 |
この表からもわかるように、アメリカン・リーグは打撃力や総合的な成績が評価されやすい傾向があります。
ナショナル・リーグMVP歴代(直近10年)
直近10年間(2013年~2022年)のナショナル・リーグMVP受賞者の一覧です。ナショナル・リーグでは多様な選手がMVPに輝いており、チームの勝利に大きく貢献した選手が選ばれる傾向にあります。
年度 | 受賞者 | 所属チーム | 主な成績(例) |
---|---|---|---|
2022 | ポール・ゴールドシュミット | セントルイス・カージナルス | 打率.317、35本塁打 |
2021 | ブライス・ハーパー | フィラデルフィア・フィリーズ | 打率.309、35本塁打 |
2020 | フレディ・フリーマン | アトランタ・ブレーブス | 打率.341、53打点 |
2019 | コディ・ベリンジャー | ロサンゼルス・ドジャース | 47本塁打、115打点 |
2018 | クリスチャン・イエリッチ | ミルウォーキー・ブルワーズ | 打率.326、36本塁打 |
2017 | ジャンカルロ・スタントン | マイアミ・マーリンズ | 59本塁打、132打点 |
2016 | クリス・ブライアント | シカゴ・カブス | 打率.292、39本塁打 |
2015 | ブライス・ハーパー | ワシントン・ナショナルズ | 打率.330、42本塁打 |
2014 | クレイトン・カーショウ | ロサンゼルス・ドジャース | 防御率1.77、239奪三振 |
2013 | アンドリュー・マカッチェン | ピッツバーグ・パイレーツ | 打率.317、21本塁打 |
このように、ナショナル・リーグでは長打力や打率だけでなく、投手としての成績が際立つ年には投手が選出されることもあります。
メジャーリーグMVP歴代とその記録の総まとめ
- メジャーリーグMVPはシーズンごとに両リーグから1名選出される
- 最多MVP受賞記録はバリー・ボンズの通算7回
- バリー・ボンズは2001年から2004年にかけて4年連続でMVPを受賞
- 月間MVPの歴代最多受賞者もバリー・ボンズで、通算13回受賞
- 週間MVPの歴代最多受賞者はミゲル・カブレラとマニー・ラミレスで、それぞれ16回
- イチローは2001年に新人でありながらMVPと新人王を同時受賞
- 大谷翔平は2021年と2023年にMVPを満票で受賞した
- 大谷翔平はMLB史上初の満票での複数回MVP受賞者となった
- MVPの選出は全米野球記者協会(BBWAA)の記者による投票で行われる
- 投票はシーズン終了後に行われ、ワールドシリーズ終了後に結果が発表される
- アメリカン・リーグMVPではマイク・トラウトが近年で3回受賞している
- ナショナル・リーグMVP受賞者は多岐にわたり、投手が選ばれる年もある
- 日本人MVP受賞者はイチローと大谷翔平の2人である
- MVPの受賞はチームへの貢献度やその年の際立ったパフォーマンスが評価される
- メジャーリーグMVPは歴史的に強打者が選ばれる傾向が強い